ホームへ 8.溶解度
溶解度とは、 溶解度(ようかいど、Solubility)とはある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量をいう。 飽和溶液の濃度である。 通常、Sという記号で表される。 固体の溶解度は、一定温度で、溶媒100 gに溶ける溶質の質量[g]や、飽和溶液100 gに溶けている溶質の質量[g]などで表す。(Wiki)
溶解度曲線

 

Storm-Glassで使われている溶質は、Camphor、塩化アンモニウム、塩化カリウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウムです。溶媒としては、水、とエタノールの混合品です。各溶質の水に対する溶解度曲線は、左図Fig.1. です。

◎Camphorの溶解量は、
1.2 g Wdm-3でほとんど溶けず。
~1000 g Eth dm-3で非常によく溶けます。
アルコールが多くなると溶けやすくなる。
水が多くなると溶けずらくなる。

◎塩化アンモニウム、塩化カリウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウムの各対水溶解度曲線です。水・エタノール混合系で溶解度は、より低く出ることが想定されます。

1.硝酸アンモニウムが断トツで良く溶けているのがわかると思います。

2.硝酸カリウムですが、塩化アンモニウム、塩化カリウムとの比較で20℃付近から溶解度が反転溶けにくくなっているのがわかると思います。

3.塩化アンモニウム、塩化カリウムは、温度に対する勾配が平坦で40℃より低い温度では、大体同じくらいの溶解度になっています。

塩化アンモニウム0.6 g/Eth 100 mL (19 ℃)難溶。
塩化カリウム0.063g Eth dm-3(25℃)不溶。
硝酸カリウムアルコールに難溶。
硝酸アンモニウムアルコールに溶ける。

Camphorの水・Eth系での溶解量のDATAは、無いみたいです。

塩類の水に対する溶解度 S g/W dl
溶解度数

 0℃近辺では、硝酸カリウムが最も析出し易い。
10℃近辺では、硝酸カリウムが最も析出し易い。
20℃近辺では、硝酸カリウム・塩化カリウムが並び析出し易い。
30℃付近では、塩化カリウムが最も析出し易い。塩化アンモニウム、硝酸カリウム順と反転が起こる。
但し、50 Eth vol%で水50gとしてみるとどれも析出が起こる濃度になりえないかも。溶媒の比重の調整か?ただ雪の様な結晶は、塩化アンモニウムに見えるけど?

と言うことで、Storm-Glassの結晶は、Camphorの結晶が多く析出してることになる。

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